01
10月は、半月で830件
2094件
2.6億人
9月の303件に対し、10月は16日までで830件。1日あたりでは、9月の約10件から約52件に増えたと報じられています。延べ約2億6,000万人は日本の人口の2倍を超えますが、同じ人が何度も数えられていることや、「漏れたおそれ」も含むことに注意が要ります。
10月27〜30日の、おもな漏えい
件数の大きいものを中心に並べました。いずれも公表の時点の数字で、漏えいの「おそれ」を含みます。
ECサイトの会員情報。10月28日公表。
利用企業が預けたメールアドレス。Webサーバーの脆弱性を悪用されたとしています。10月29日公表。
会員の情報。口座の情報16件を含むとしています。10月27日公表。
契約や住所を含む顧客情報。不正アクセスによるもの。10月28日公表。
顧客のメールアドレス。委託先への不正アクセス。10月28日公表。
メール配信サービス「Cuenote FC」への不正アクセスによるもの。10月30日公表。
不正な接続についての調査結果。10月27日公表。
予約の委託先アマデウスへの不正アクセス。一部はパスポート番号も。10月28日公表。
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漏れるだけでなく、止まる
同じ3日間には、不正アクセスをきっかけにサービスを止めた会社も相次ぎました。注文やアプリが使えない時間は、そのまま売上の損失です。
- 松屋フーズ不正アクセスを検知し、Webサイトとモバイルオーダーを停止
- ツイキャス不正アクセスでサービスを停止
- アイリスオーヤマ不正アクセスを確認し、公式通販サイトを一時停止
- Payどん(鹿児島の決済アプリ)不正アクセスで新規の登録を停止
- コミックシーモア不正アクセスで約2週間止まったのち、一部を再開
- 「銀のさら」の運営会社不正アクセスで受注が止まり、業績予想を取り下げ
03
41件から見えること
日本経済新聞の一覧に並んだ41件のうち、見出しの段階で「委託先」や外部のサービスを通じた被害と分かるものが、少なくとも9件ありました。メール配信、時計の修理、イベントの運営。これにJAL・JTAの予約の委託先の件も加わります。自社のシステムが無事でも、預けた先から漏れています。
原因を公表していない会社も多く、どの手口が使われたのかは、まだ分かっていません。分かっているのは、規模や業種を問わず、どこが次になってもおかしくないということです。
この秋に見直しておきたい4つ
- 1顧客の情報を預けている先を一覧にするメール配信、予約、EC、決済、委託先。どこに何があるかが分からないと、事故のときに連絡もできません。
- 2持っていなくてよい情報を消す退会した会員、終わった予約、古い名簿。持っていない情報は漏れません。
- 3自社サイトの入口を、外から確かめる古いソフト、公開されたままのファイル、管理画面。攻撃者が最初に見る場所です。
- 4止まったときの連絡手段を決めておくサイトやアプリが使えないとき、お客様にどこで何を知らせるかを決めておきます。
ニュースの向こう側にならないために、自社の入口から
ドメインを入力するだけで、外から見えている弱点を無料で診断します。
出典
- 個人情報保護委員会「最近の不正アクセスによる個人データの漏えい等の傾向」(参考資料2、2026年10月28日)
- ITmedia NEWS「不正アクセスによる漏えい人数、半年余りでのべ2億6000万人に 日本人口の2倍超」(2026年10月29日)
- 日本経済新聞「【企業一覧】個人情報の漏洩・恐れを公表した企業など 随時更新」
- サイバーセキュリティ.com「個人情報漏洩ニュース(事件)・被害事例一覧」
※ 本記事は公表された情報と公的統計に基づく一般向けの解説です。攻撃の再現手順は扱いません。各社の最新の発表もあわせてご確認ください。
