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サイバー事件簿 | クラウド基盤

クラウドが止まり、495の企業と自治体へ

2026年10月7日未明、国内のクラウドサービス「IDCFクラウド」がランサムウェア攻撃を受けました。影響は契約していた495の企業・自治体に広がり、航空会社のメール配信や県のWebサイトまで止まっています。301の顧客は、データの復旧が難しいとされました。「クラウドに置いてあるから安心」は通用しません。

約4分で読めます 出典は記事末に記載

01

未明の攻撃で、リージョンごと停止

事件の概要

被害
IDCフロンティア(ソフトバンク傘下)の「IDCFクラウド」東日本リージョン1
発覚・公表
2026年10月7日午前3時40分ごろに発生し、同日公表
規模
495の企業・自治体に影響。うち301顧客はデータの復旧が困難
原因
ランサムウェアによる不正アクセス。侵入経路は未公表(調査中)
対応
リージョンの切り離しと停止、全リージョンの管理画面の一時停止、警視庁への報告
  1. 10/07 3:40ごろ

    ランサムウェア攻撃が発生

    東日本リージョン1をネットワークから切り離してシステムを停止。全リージョンの管理画面も一時的に止めました。同日公表。

  2. 2026/10/08

    495の企業・自治体に影響

    警視庁へ報告。利用していた会社のサービスにも障害が広がりました。

  3. 2026/10/14

    301顧客はデータの復旧が困難

    スナップショットを使っていた194顧客はデータを取り出せる一方、残る301顧客は復旧が難しいと公表。仮想サーバー内のデータが参照・持ち出された痕跡は確認されていないとしています。

  4. 2026/10/18

    バックアップサービスを再開

    止まっていたバックアップサービスの提供を再開しました。

明暗を分けたのは、スナップショット

影響を受けた顧客のうち、仮想サーバーのスナップショット(ある時点の丸ごとの控え)を取っていた顧客は、データを取り出せました。取っていなかった顧客は、復旧が難しい状態です。

出典:IDCフロンティア(第5報)

02

クラウドに預けている会社へ

Webサイト、メール、業務システム。中小企業の多くが、何かしらをクラウドやレンタルサーバーに預けています。事業者がどれだけ大きくても、止まるときは止まります。

止まっても、失わないための4つ

  • 1事業者とは別の場所にも控えを同じ事業者の中だけにバックアップを置かない。別の事業者や手元にも、定期的に控えを取ります。
  • 2戻せるかを、実際に試しておく控えを取っていても、戻し方を知らなければ使えません。年に一度は戻す練習を。
  • 3止まったときの知らせ方を決めておくサイトやメールが止まったとき、どこでお客様に知らせるか(SNS、別の連絡先など)を決めておきます。
  • 4預け先のお知らせを受け取れるように事業者の障害情報のページと、登録している連絡先を確認しておきます。

預け先とは別に、自分の入口も点検を

ドメインを入力するだけで、外から見えている弱点を無料で点検します。

出典

※ 本記事は公表された情報と公的統計に基づく一般向けの解説です。攻撃の再現手順は扱いません。各社の最新の発表もあわせてご確認ください。

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