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ある朝、会社がまるごと止まった
2025年秋、国内の大手グループでシステム障害が起きました。原因はランサムウェア。データを勝手に暗号化し、復旧と引き換えに金銭を要求する攻撃です。
怖いのは「情報が盗まれた」ことだけではありません。会社そのものが動かなくなったことです。受注が受けられない。商品が出荷できない。問い合わせにも応じられない。普段あたりまえに回っていた業務が、ある朝いっせいに止まりました。
- 2025/09/29
システム障害を検知
国内グループのシステムに障害が発生。受注・出荷などの基幹業務に影響が広がりました。
- 数日後〜
受注・出荷・コールセンターが停止
システムが使えず、一部は手作業での受注に切り替え。店頭では商品の品薄も報じられました。
- 2025/10/07
攻撃グループが犯行を主張
ランサムウェアのグループがリークサイトで不正アクセスを主張。情報流出の疑いも確認されました。
- その後
復旧と、個人情報流出の公表
手作業を交えて出荷を順次再開。のちの発表で、最大で約191万件の個人情報が流出した可能性があると公表されました。
止まったのは、データだけではない
この間に止まった業務を並べると、攻撃が「情報漏えい」の枠に収まらないことがよく分かります。
02
報道は大手ばかり。でも主役は中小企業
ニュースになるのは有名企業ばかり。だから「大きい会社の話」に見えます。ところが数字を開くと、景色はまるで逆です。
6割超
58%
理由ははっきりしています。攻撃の多くは、人が一社ずつ選んでいるのではなく、弱点のあるサイトやサーバーを自動で探し回る仕組みが見つけています。そこに会社の大小は関係ありません。むしろ対策が手薄なぶん、中小企業のほうが入られやすい。攻撃者がどう探しているかは、攻撃者はあなたのサイトをこう見ているでのぞけます。
03
入口は、たいてい「外から見える弱点」
侵入のきっかけは、映画のような天才的ハッキングではありません。報告された被害の多くは、ごくありふれた弱点から始まっています。古いままのVPN機器、更新が止まったソフト、開けっ放しの入口。どれもインターネットに面していて、外から見えている場所です。
裏を返せば、外から見えるものは、先回りして塞げるということ。攻撃者が最初にのぞく場所を、こちらが先に見ておけば済みます。
04
では、どこから守るか
まず塞ぎたい4つ
- 1ネットに面した機器とソフトを最新にVPN機器・サーバー・CMS・プラグインの更新。使っていないものは止める・消す。
- 2バックアップを「別の場所」に取る暗号化されても戻せるよう、ネットワークから切り離した場所にも控えを。復旧できる状態が最大の交渉力です。
- 3ログインに多要素認証を管理画面やVPNのログインを、パスワードだけに頼らない。盗まれても入られにくくなります。
- 4まず「外からどう見えているか」を知る古いバージョンや開いたままの入口がないか、攻撃者目線で点検する。ここが出発点です。
どれも地味です。でも入口を一つ閉じるたび、攻撃者にとっては「割に合わない相手」に変わります。何から手をつけるか迷ったら、無料診断で現在地を確かめるところからどうぞ。
「うちは止まらない」と、言い切れますか?
ドメインを入力するだけで、攻撃者が最初に見る入口を無料で点検します。
出典
- 警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」
- IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」(2026年1月)
- アサヒグループホールディングス「サイバー攻撃によるシステム障害発生について(第3報)」(2025年10月8日)
※ 本記事は公表された情報と公的統計に基づく一般向けの解説です。攻撃の再現手順は扱いません。各社の最新の発表もあわせてご確認ください。
