ホリエのサイバーポリス無料で診断する

サイバー事件簿 | ランサムウェア

受注も出荷も止める攻撃、ねらいは中小企業

2025年、だれもが知る国内企業がランサムウェアで受注や出荷を止めました。ニュースになるのは大手ばかり。けれど警察庁の統計を開くと、被害のほとんどは中小企業です。何が起きて、どこから入られ、どこを守ればいいのか。一件の事件から順に追います。

約5分で読めます 出典は記事末に記載

01

ある朝、会社がまるごと止まった

2025年秋、国内の大手グループでシステム障害が起きました。原因はランサムウェア。データを勝手に暗号化し、復旧と引き換えに金銭を要求する攻撃です。

怖いのは「情報が盗まれた」ことだけではありません。会社そのものが動かなくなったことです。受注が受けられない。商品が出荷できない。問い合わせにも応じられない。普段あたりまえに回っていた業務が、ある朝いっせいに止まりました。

  1. 2025/09/29

    システム障害を検知

    国内グループのシステムに障害が発生。受注・出荷などの基幹業務に影響が広がりました。

  2. 数日後〜

    受注・出荷・コールセンターが停止

    システムが使えず、一部は手作業での受注に切り替え。店頭では商品の品薄も報じられました。

  3. 2025/10/07

    攻撃グループが犯行を主張

    ランサムウェアのグループがリークサイトで不正アクセスを主張。情報流出の疑いも確認されました。

  4. その後

    復旧と、個人情報流出の公表

    手作業を交えて出荷を順次再開。のちの発表で、最大で約191万件の個人情報が流出した可能性があると公表されました。

止まったのは、データだけではない

この間に止まった業務を並べると、攻撃が「情報漏えい」の枠に収まらないことがよく分かります。

受注
出荷・物流
コールセンター
決算・業績

02

報道は大手ばかり。でも主役は中小企業

ニュースになるのは有名企業ばかり。だから「大きい会社の話」に見えます。ところが数字を開くと、景色はまるで逆です。

6割超

2025年に警察庁へ報告されたランサムウェア被害のうち、中小企業が6割超。規模の大小では選ばれていません。

58%

被害企業のうち、復旧費用が1,000万円以上だったのは約58%。事業の体力を直接削ります。

理由ははっきりしています。攻撃の多くは、人が一社ずつ選んでいるのではなく、弱点のあるサイトやサーバーを自動で探し回る仕組みが見つけています。そこに会社の大小は関係ありません。むしろ対策が手薄なぶん、中小企業のほうが入られやすい。攻撃者がどう探しているかは、攻撃者はあなたのサイトをこう見ているでのぞけます。

03

入口は、たいてい「外から見える弱点」

侵入のきっかけは、映画のような天才的ハッキングではありません。報告された被害の多くは、ごくありふれた弱点から始まっています。古いままのVPN機器、更新が止まったソフト、開けっ放しの入口。どれもインターネットに面していて、外から見えている場所です。

裏を返せば、外から見えるものは、先回りして塞げるということ。攻撃者が最初にのぞく場所を、こちらが先に見ておけば済みます。

04

では、どこから守るか

まず塞ぎたい4つ

  • 1ネットに面した機器とソフトを最新にVPN機器・サーバー・CMS・プラグインの更新。使っていないものは止める・消す。
  • 2バックアップを「別の場所」に取る暗号化されても戻せるよう、ネットワークから切り離した場所にも控えを。復旧できる状態が最大の交渉力です。
  • 3ログインに多要素認証を管理画面やVPNのログインを、パスワードだけに頼らない。盗まれても入られにくくなります。
  • 4まず「外からどう見えているか」を知る古いバージョンや開いたままの入口がないか、攻撃者目線で点検する。ここが出発点です。

どれも地味です。でも入口を一つ閉じるたび、攻撃者にとっては「割に合わない相手」に変わります。何から手をつけるか迷ったら、無料診断で現在地を確かめるところからどうぞ。

「うちは止まらない」と、言い切れますか?

ドメインを入力するだけで、攻撃者が最初に見る入口を無料で点検します。

出典

※ 本記事は公表された情報と公的統計に基づく一般向けの解説です。攻撃の再現手順は扱いません。各社の最新の発表もあわせてご確認ください。

© ホリエのサイバーポリスBACK TO TOP