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サイバー事件簿 | VPNの脆弱性

政府の基盤も、入口はVPNだった

2026年9月、デジタル庁が運用する府省庁の共通基盤「ガバメントソリューションサービス(GSS)」で、職員などの個人情報約24.6万件が漏えいした可能性が公表されました。入口は、外から社内に入るためのVPN機器の脆弱性。中小企業のランサムウェア被害でも、いちばん多い入口です。

約4分で読めます 出典は記事末に記載

01

気づいたきっかけは、ふだんと違う量のアクセス

事件の概要

被害
デジタル庁が運用する「ガバメントソリューションサービス(GSS)」
発覚・公表
2026年6月25日に検知、7月9日に経路が判明、9月11日に公表
規模
約24.6万件(府省庁の職員など約18.9万件、委託先など約5.7万件)
原因
ネットワーク接続機器(VPN)の脆弱性を悪用した侵入。製品名は未公表
対応
アカウントの無効化、外部との通信の遮断、問い合わせ窓口の設置
  1. 2026/06/25

    保守担当のアカウントで、大量のファイルアクセス

    ふだんと違う動きを検知したことが、発覚のきっかけでした。

  2. 2026/07/09

    入口はVPN機器の脆弱性と判明

    第三者がネットワーク接続機器(VPN)の脆弱性を悪用して侵入していました。アカウントを無効にし、外部との通信を遮断。

  3. 2026/09/11

    約24.6万件の漏えいの可能性を公表

    府省庁の職員などと、委託先などの個人情報。マイナンバーや口座の情報は含まれていません。

漏えいした可能性のある項目と件数は、次のとおりです。マイナンバー、口座、年金の番号は含まれていません。

氏名約23.6万件
メールアドレス約23.1万件
電話番号約9.4万件
住所約0.1万件

02

VPN機器は、いちばん狙われる入口

VPN機器は、社外から社内のネットワークに入るための「通用口」です。インターネットに向けて開いているので、弱点があれば世界中の攻撃者から見えます。警察庁の統計でも、ランサムウェア被害で侵入経路が分かったもののうち、およそ3分の2がVPN機器からでした。

出典:警察庁(令和7年)

03

VPNを使っている会社が、いまやること

通用口を守る4つ

  • 1VPN機器を最新の版に修正版が出たら、すぐに当てる。メーカーのお知らせを受け取れるようにしておきます。
  • 2保守用のアカウントを棚卸し退職者や終わった委託先のアカウントが残っていないか。使っていないものは消します。
  • 3ログインは2段階認証でパスワードだけでVPNに入れる状態をやめます。
  • 4大量アクセスに気づける状態に今回の発覚のきっかけは、ふだんと違う量のファイルアクセスでした。

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出典

※ 本記事は公表された情報と公的統計に基づく一般向けの解説です。攻撃の再現手順は扱いません。各社の最新の発表もあわせてご確認ください。

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