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サイバー事件簿 | ISPのメール

メールの土台が破られ、1,200万人超に影響

2026年6月、BIGLOBEや@niftyなど6つのプロバイダが使っていたメールの共通基盤が、不正アクセスを受けていたことが分かりました。入口は、組み込まれていた他社製ソフトの、まだ誰も知らなかった弱点。侵入から発覚までは約1か月です。プロバイダのメールを仕事に使う会社に、何ができたのかを追います。

約4分で読めます 出典は記事末に記載

01

1か月、気づかれなかった侵入

事件の概要

被害
KDDIがプロバイダ向けに提供するメールシステム(6社が利用)
発覚・公表
2026年6月17日に確認、6月23日に公表
規模
メールアドレス12,231,954名、うちパスワードも7,616,173名
原因
他社製ソフトウェアの脆弱性(開発元も未認識だったもの)。製品名は未公表
対応
当日中に改修、各社でパスワードの強制変更、総務省へ報告
  1. 2026/05/16

    一部のプロバイダで不正アクセスが始まる

    この時点では、だれも気づいていません。

  2. 2026/06/17

    不正アクセスを確認し、その日のうちに改修

    原因は、システムに組み込んでいた他社製ソフトウェアの脆弱性。開発元もまだ知らなかった弱点でした。

  3. 2026/06/23

    最大1,422万件として公表

    前々日の21日には、全サーバーに監視のための仕組み(EDR)を入れています。

  4. 2026/06/24

    総務省が報告を求める

    電気通信事業法にもとづく報告徴収。KDDIは7月6日に報告書を出し、調査結果を公表しました。

  5. 2026/07/21

    人数を訂正して確定

    メールアドレスの漏えいは12,231,954名、そのうちパスワードも漏れたのは7,616,173名。

影響を受けた6つのサービス

メールアドレスの末尾が下のプロバイダのものなら、対象だった可能性があります。auのメールは別の設備のため影響はありませんでした。

  • BIGLOBE(ビッグローブ)
  • @nifty(ニフティ)
  • J:COM(JCOM)
  • コミュファ光(中部テレコミュニケーション)
  • ピカラ(STNet)
  • CPI(KDDIウェブコミュニケーションズ)

出典:KDDI(2026年6月23日)

12231954名

メールアドレスが漏えいした人数(7月21日の訂正後)。

7616173名

そのうちパスワードも漏えいした人数。ハッシュ化・暗号化されたものも含むとされています。

02

プロバイダのメールを、仕事で使っているなら

メールのパスワードは、ほかのサービスのパスワード再設定にも使われます。メールを握られると、そこから芋づる式に入られかねません。漏れたアドレスは、本物そっくりの偽メールの宛先にも使われます。

メールを守る4つ

  • 1変更のお願いが来たら、すぐ従うプロバイダからパスワード変更の案内が届いたら、後回しにしない。案内の真偽は公式サイトで確かめます。
  • 2メールのパスワードを使い回さないほかのサービスと同じパスワードなら、そちらも変えます。
  • 3仕事のメールは自社ドメインでプロバイダのアドレスは、乗りかえや事故の影響をそのまま受けます。取引先に伝えるアドレスは自社ドメインに。
  • 4自社ドメインのなりすまし対策SPF・DMARCを設定すると、自社を名乗る偽メールを受け取った側が見分けやすくなります。

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出典

※ 本記事は公表された情報と公的統計に基づく一般向けの解説です。攻撃の再現手順は扱いません。各社の最新の発表もあわせてご確認ください。

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